煮たもの料理・おでん・京のおばんざい 「みつ」


[追記] 平成29年6月27日(火) 永眠

約半年間の病気療養でしたが、平成29年6月27日、「みつ」こと、西村みつ子は家族に見守られ永眠いたしました。たくさんの皆様に愛され、慕われ、そして数え切れない思い出の数々を刻み、本当に幸せな人生であったと思います。ここに、生前のご厚情に心より感謝申し上げます。(長男:西村義孝 info@ntsc-j.com



平成21年9月26日(土)最終で閉店!

< 店主よりご挨拶 >

本当に月日の経つのは早いもので、おばんさいの店を始めてから35年にもなりました。これもひとえに皆様のご愛顧の賜と感謝しております。

しかしながら、女将の体調や歳の問題、そして何より「味に自信が持てなくなってきた」こともありまして、本当に残念ですが、平成21年9月26日(土)の最終営業日ををもちまして、閉店させていただきました。

本当に永い間、「おばんざいのみつ」を可愛がっていただき有り難うございました。

これまでお店をご利用いただいた皆様、ご支援・ご声援いただいた皆様、心強く励ましていただいた皆様、楽しいお便りをお寄せいただいた皆様、そして「美味しい!」とお褒めいただいた皆様、叱咤激励をいただいた皆様、その他本当に多くの皆様に支えられてここまで頑張ってこられました。本当に有り難うございました。感謝の気持ちでいっぱいでございます。

この場をお借りして心より感謝申し上げます。有り難うございました。


(社)日本マーケティング協会の情報紙で紹介いただきました。 「飲むならこんな店」
 ここは京都。京阪電車の四条駅からまっすぐ四条通りの北側を東へ向かって歩く。縄手通りを過ぎ、花見小路も越えて進む。学生時代を京都で過ごしたためか、歩を進めるごとに心が街に馴染んでいくのが分かる。更に東へ。ちょうど祇園下の交差点少し手前まで来る頃には、もうすっかり<酒司みつ>のおばんざいに引きつけられるように、心なしか足の運びが速くなっているのに気づく。そして、いつものことながら一呼吸入れて店に吸い込まれる。祇園の飲食店街の一角、日宝エクセレントアベニューの一階に、「煮たもの料理とおばんざいとおでんの店<酒司みつ>」がある。伝統の京野菜を使った、女将・みつさんのお手製の料理の数々が自慢である。もちろん野菜料理だけではない。季節の魚料理も、さらに肉料理も舌に心地よく鼓を打たせてくれるのである。

 過日、家族とともに夕食を楽しんだ折にはメニューも夏のものに替わっていた。京の人たちは、この「地の野菜」を食することで季節を知るのだそうだ。伝統ある素材を活かしたみつさんのオリジナル料理が今日を穏やかにしめくくり、明日の活力をも引き出してくれるようだ。請えば作り方も教えてくれる。料理の合間に交わすみつさんとの会話もアットホームで、かつ、心地良い。みつさんを「
おばば」と呼ぶ人あり、「おっかさん」「女将」と呼ぶ人もいる。おもしろいのは、その人その人の呼び方にみつさんが、ごく自然にはまり込んで全く違和感のないこと。「きょうはビッチ速いんとちがう?飲みすぎんようにせんとあかんえ。」ちゃんと観ていて健康にも気遺ってくれる。このような圧倒的な安心感と居心地の良さを慕って来るのが常連さん。もちろんどこかで聞きつけて来る初めてのお客さんも多い。

 私は、この初夏、三洋電機が創業の頃に、販売代理店をして頂いていたという方と偶然席を隣り合わせた。85歳を超え、かくしゃくとして<みつ>の常連を楽しむその方は、三洋電機創業者、井植歳男を思い出され「あの頃、『とっさん』とはなあ…」としばし、私にとってはとても貴重な思い出話を聴かせてくださった。いつのまにか私は背筋をピンと伸ばして拝聴していた。心地よい緊張感のある豊かな時間。「こんな素敵な出会いを見られるから私店止められへんのやわ。ああ嬉しい!」。みつさんも喜んでくれた最高のひととき。<酒司みつ>では、時に、このような、神様からのプレゼントのような出会いもあるのです。

「JMA Marketing View'99夏号より引用させていただきました。

京都さんぽ
(山と渓谷社)

旅行誌「歩く地図」に、2度も掲載していただきました。特集「京野菜の味処〜おばんざい」に詳しく紹介されました。「歩く地図」は、みつお薦めの旅行専門誌です。
当店で撮影されたTV番組が放送されました。 「京都市広報番組:京のまち」

KBS京都テレビの京都市広報番組「京のまち」で、当店のおばんざい料理と共に、京都の豊かな食文化が詳しく紹介されました。

<撮影風景より>
(女将は緊張しっぱなしでした。)

「あまから手帖」
(クリエテ関西)

「あまから手帖」2001年6月号に掲載していただきました。特集「男の寄る辺・女の止まり木」に詳しく紹介されました。「あまから手帖」は、みつお薦めの料理専門誌です。